絵の具セットに含まれている茶色だけを使って木や土、動物を描くと、時にはなんだか不自然に見えてしまうことがあります。
実は、「茶色」と一言で言うまでもなく、木の色から土の色、砂の色、動物の色に至るまで、多種多様なバリエーションが存在します。
全ての茶色を一つひとつ揃えるのは非常に大変ですが、混色を駆使することで、手持ちの絵の具だけでさまざまな茶色を表現することが可能です！
この記事では、混色を用いた茶色の基本的な作り方、色の比率を変えることによる茶色のバリエーション、補色を活用した茶色の作り方について、詳細に解説していきます。
色の組み合わせ方だけでなく、作り方のコツも併せてご紹介しますので、この記事を読めば、混色を用いて多彩な茶色を作り出し、表現の幅を広げることができるでしょう。
茶色の作り方
ここでは、茶色を作るための3つの方法をご紹介します。
赤・黄・黒を混ぜる
「赤+黄+黒＝茶色」
まずは黄色をベースにして赤を混ぜ、オレンジ色を作ります。
そのオレンジ色に黒を少しずつ加えていくことで、茶色を作り上げます。
これが茶色を作る最も基本的な方法です。
オレンジと黒を混ぜる
「オレンジ+黒＝茶色」
この方法は「赤・黄・黒」での方法と同じ原理です。
オレンジ色に黒を少しずつ混ぜていくことで、簡単に茶色を作ることができます。
オレンジ色の絵の具があれば、3色を混ぜ合わせるよりも手軽に茶色を作ることが可能です。
赤と緑を混ぜる
「赤+緑＝茶色」
赤と緑は補色関係にあり、混ぜると濁った暗い色ができます。
この原理を利用して茶色を作ることが可能です。
赤と緑の組み合わせで茶色ができるのは意外かもしれませんが、試してみると効果的です。
赤・黄・黒の配分を変えて多様な茶色を作ろう
基本の茶色の作り方を理解したら、赤・黄・黒の配分を調整してさまざまな茶色を作ってみましょう。
黒を多めにしてダークブラウン
基本の茶色よりも黒を多めに加えると、ダークブラウンになります。
チョコレートや木の根、ダークな家具などに適しています。
赤を多めにしてレンガ色
基本の茶色よりも赤を多めにしてオレンジを作り、そこに黒を加えるとレンガ色になります。
建物や紅葉など、赤みが強い茶色に使えます。
黄を多めにしてオーカー色
基本の茶色よりも黄を多めにしてオレンジを作り、そこに黒を加えるとオーカー色になります。
土や砂など、黄色みを帯びた茶色に適しています。
補色を混ぜて茶色を作ることは可能？
「赤と緑」このような補色を混ぜ合わせると、茶色を作ることができますが、ご存じでしたか？
補色の原理を活用することで、他の補色のペアを使っても茶色を作り出すことが可能です。
ただし、補色の組み合わせすべてが茶色を生むわけではないことに注意してください。
三原色及びそれぞれの補色を組み合わせて、茶色を作成することができます。
「青＋オレンジ＝茶色」
「黄色＋紫＝茶色」
これらの組み合わせは、補色を使って茶色を作る一つの方法です。
それぞれの組み合わせによって微妙に異なる茶色が出来上がるので、目的に応じて選択すると良いでしょう。
茶色を作る上でのコツ
茶色を作る際に重要なポイントを2つ紹介します。
色を少しずつ混ぜ合わせる
色を混ぜ合わせる際には、少量ずつ加えることが重要です。
様々な色の組み合わせで茶色を作ることができますが、使う絵の具の種類や混合比によって、異なる色調の茶色が生まれます。
明るい色から始めて、徐々に濃い色を加え、目指す茶色になるまで調整してみてください。
黒を加える際は注意を
黒を加える時は、特に慎重に行う必要があります。
少量の黒でも色に大きく影響するため、多く加えすぎると思わぬ色になってしまうことがあります。徐々に加え、慎重に色を調整しましょう。
まとめ
茶色を作るための色の混ぜ合わせ方について解説しました。
異なる色を組み合わせたり、混合比率を調整することで、さまざまな種類の茶色を作り出すことができます。
多彩な茶色を活用して、これまでにない鮮明な作品を生み出す楽しさをぜひ感じてください。