封筒への縦書き表記では、数字を漢数字で記すのが一般的ですね。
しかし、実際に書いてみると、読みにくさを感じることがあります。
特に、就職活動やビジネス文書においては、不適切な表記がないか気になるところです。
この記事では、封筒に縦書きで住所や名前を書く際のポイントについてご紹介します。
「御中」と「様」の使い分けは?
「在中」はどの位置に書くべき?
数字は縦書きでどう表記するのか?
これらの疑問に、順を追ってお答えします。落ち着いて、この記事を読み進めてみてください。
封筒に縦書きで2桁や3桁の番地を漢数字で書く方法
封筒での住所表記には、基本的に漢数字を用います。
「そうか、やはりそうなのか」と、筆を取ったあなたへ。
ここで少し待ってください。
漢数字で番地を書く際に、注意すべき点がいくつかあります。
2桁以上の数字
2桁以上の場合は、「十」「百」などを省略して表記します。
例を挙げると、「33」は「三三」、「276」は「二七六」となります。
最初は読みづらく感じるかもしれませんが、「二百七十六」と完全に書き下すと、数字の桁数が一瞬で判別しづらくなることがあります。
こうした場合は、配達員の立場に立って考えてみるのも一つの方法です。
「0」の表記法
通常、「0」は「〇」と表されますね。
この「0」を漢字で「〇」と書く方法は、あまり知られていないかもしれません。
次にスマホやパソコンで試してみてください。
漢字の数字「一」「二」「三」を並べた場合
時々、住所や部屋番号で漢字の「一」「二」「三」が連続して使用されることがあります。
「323」を漢字で「三二三」と表し、それが縦に並んでいるのを想像してみてください。
横線が多くて混乱しやすいですね。
このような場合、文字間を少し広げたり、横線の長さをはっきりさせたりするなど、読みやすくする工夫が必要です。
封筒の宛名での「御中」と「様」の使い分け
宛名の最後に「御中」や「様」を付けることはご存じですか?
簡単に言うと、「御中」は組織や団体あて、「様」は個人あての敬称として使います。
それでは、詳細を見ていきましょう。
「御中」について
「御中」はよく目にする敬称です。
社会人になると、特によく見かけるようになると感じるかもしれません。
企業や部門、学校、官公庁などの組織や団体宛に用いる敬称で、「御中」を使う際は、宛名の前に少し空間を空けて読みやすくすることが大切です。
文字の大きさは宛名と同じで大丈夫です。
様について
子どもの頃から馴染み深い「様」という敬称、お使いではないでしょうか。
この「様」は、どのような人物に対しても適用可能な、非常に便利な敬称です。
「御中」と「様」では、使い分けに際して大きな差があることを覚えておきましょう。
特に、何かを会社などの特定の人物に送る際は、「〇〇株式会社〇〇部〇〇様」と具体的に記載することで、確実に届け先の手に渡るようにします。
これにより、送付物が正確に届くことで安心できます。
封筒の書き方や位置に関する情報が知りたい!「在中」について
宛名の書き方はクリアできたものの、「在中」という用語についてはまだ疑問が残っていますか?
安心してください、その書き方は実にシンプルです。
「在中」は、封筒の中身が一目で識別できるようにするためのものです。
例えば、「履歴書在中」や「応募書類在中」といった形で、封筒に含まれる重要な内容物を示せば良いのです。
これらは封筒の左下に記入します。
「〇〇在中」と赤いペンで書き、その周囲を定規で四角に囲むというのがコツです。
「赤」を使うことで目立たせ、「定規」を使用することで整った見た目にすることがポイントです。
このように記載することで、郵便物が乱雑に扱われることが減り、受け取った際にも担当者が手間を取らされることなく、より安心できます。
気になる封筒の書き方、縦書きの時の数字は漢数字が正しい?
記事の冒頭で、「縦書きで住所を書くときは、基本的に漢数字を使います」と述べました。
そうです。
「基本的には」漢数字を使うのが一般的です。
ビジネスマナーとして守るべきポイントでしょう。
特に就職活動中の方や仕事で書類を送る際は、上司に確認したり、専門のサイトや書籍で調べることをおすすめします。
しかし、日本郵便のサイトを見てみると、縦書きでも算用数字が使われていることがわかります!
見やすさという観点からは、算用数字を使う方が良い場合もあるでしょう。
ということで、状況に応じて使い分けることが重要です。
裏側の郵便番号も縦書きで書いてもいい?
封筒の表側には郵便番号の枠がありますが、裏側にはないことが多いですよね。
それでも基本的には表と同じように、横書きで書きましょう。
では、縦書きでは書いてはいけないのかというと、そんな決まりはありません。
縦書きで書きたい、または縦書きでしか書けない理由がある場合は、漢数字を使ってわかりやすく書くようにしましょう。
ただし、前の章でも触れたように、ビジネスマナーに気をつけることが大切です。
どうするか迷った場合は、一般的に左側に郵便番号の枠が印刷されている封筒を使うと安心です。
一見知っているようで、実際に書くとなると不安になる封筒の書き方。
100%の正解はないかもしれませんが、利用するシーンに応じて慎重に確認することが求められます。