風景画を描いていて、風土や砂地、衣類や足元を黄土色で表現したいと思ったのに、手持ちの12色セットにはその色が含まれていなかった…
実はそうなんです!
一般的に、通常の12色セットの画材には黄土色が含まれていないことが多いです。
でも、心配しないでください。
12色セットだけで黄土色を簡単に調合する方法があります。
ここでは、黄土色を作る4つの方法とそのコツをご紹介します。
さらに、色鉛筆で黄土色を作る方法や、似た色を作る2つの方法もご紹介します。
12色セットの色を駆使して黄土色を作り、さまざまな色合いを楽しんでみませんか?
黄土色の調合法
黄と茶の組み合わせ
「黄+茶=黄土色」
黄土色は基本的に「黄色がかった茶色」です。
そのため、黄色に茶色を加えることで簡単に黄土色を作ることができます。
黄と紫の混合
「黄+紫=黄土色」
黄色とその補色である紫を混ぜることで、色の彩度を抑え、黄土色を作り出すことができます。
紫色を多く入れすぎないように注意し、徐々に加えていくのがポイントです。
オレンジ、緑、白の混合
「オレンジ+緑+白=黄土色」
最初にオレンジと緑を混ぜ、最後に白を加えて黄土色に調整します。
三原色と黒で黄土色を作る方法!
「黄色 + 赤色 + 黒色 = 黄土色」
主に黄色をベースにして、赤と黒を少量加えることで、理想の黄土色を作り出すことができます。
赤や黒を多く加えすぎると、暗い茶色、つまり「濃い茶色」になるリスクがあるので、慎重に混ぜ合わせましょう。
黄土色調合のコツ
以前に述べたように、黄土色を作る際のテクニックをもう少し詳しく解説します。
絵の具を段階的に混ぜる
絵の具を混ぜ合わせる際は、一度にたくさんを混ぜるのではなく、少しずつ加えることが重要です。
急いで多量を混ぜ合わせると、目指す色になりにくく、色調整のために余計な絵の具を消費してしまうことがあります。
黄色やオレンジを基本に始める
色を混ぜる基本は、明るい色からスタートすることです。
一度色が濃くなりすぎると、後から色を明るくするのは困難です。
黄土色を作る場合、ベースとなるのは明るい黄色やオレンジです。
これらの明るい色から始めて、黒や紫などの濃い色を徐々に加え、求める色合いに調整していきましょう。
黄土色を作る際に濃い色を過剰に混ぜすぎると、望まない濃い茶色や深い茶色になってしまうことがあります。
色鉛筆での黄土色風の表現は可能?
実は、色鉛筆を使っても黄土色を再現することが可能です。
まず、基本となる黄色を軽く塗り、その上から茶色を重ねることで、黄土色のような色合いを視覚的に表現できます。
絵の具とは異なり、色が物理的に混じり合うわけではありませんが、重ね塗りによって独特のニュアンスが生まれ、味わい深い作品を創り出すことができます。
黄土色風の色合いを作る別の方法
黄土色に限らず、それに近い色合いを作る方法をさらに2つご紹介します。
マスタード色の生成方法
「黄色+茶色=マスタード色」
「山吹色+茶色=マスタード色」
マスタード色は、黄土色に比べてやや黄色が強い色です。
黄土色を作る際には、黄色をやや多めに使うことでマスタード色を得られます。
山吹色を基にすることで、黄土色との差異がよりはっきりとします。
ベージュの調合法
「白+黄色+黒=ベージュ」
この場合、黒色は極僅かに使用します。
さらに、赤色を少々加えることで、わずかに赤みを帯びたベージュが完成します。
白と茶色の組み合わせでは、ベージュにはなりません。
まとめ
通常の12色セットには含まれない「黄土色」も、既存の色を組み合わせて簡単に再現することができます。
さらに、この技法を活用すれば、からし色やベージュ色なども同様に作り出すことが可能です。
既存の12色から色を選んで組み合わせて、「黄土色」を作り出す楽しさを味わってみましょう。
この方法を使えば、既製の単色では表現できない独特のニュアンスを持つ作品を完成させることができます。