通常、新しいパスワードを設定したり、既存のものを変更したりすると、「このパスワードを保存しますか?」という通知がポップアップします。
しかし、このパスワードを保存する機能が動作しないことがあります。
この状況は特に困ったものです。
その理由は、様々なアプリやサービスで使用するIDやパスワードをすべて覚えておくのは困難であり、常時メモを取っている訳ではないからです。
iPhoneやSafariブラウザでパスワード保存機能が機能しない主な理由としては、次のようなものが挙げられます。
・自動保存の設定が有効化されていないこと
・プライベートブラウジングモードを使用していること
この記事では、iPhoneでのパスワード保存や追加ができない場合、またはSafariでパスワードが保存されない場合の解決策について紹介します。
iPhoneやSafariでパスワードの保存を求められない、反映されない場合の解決策
iPhoneのSafariブラウザでパスワード保存の通知が表示されなくなった場合は、「パスワードの自動保存」設定が有効になっているかどうかを確認してください。
以下にその手順を説明します。
iOS 14以降での設定方法
「設定」アプリを開きます。
「パスワード」セクションへと進みます。
「パスワードの自動入力」が有効になっているか確認します。
「パスワードの自動入力」が有効かどうか、ご確認ください。
iOS 12または13での設定
まず「設定」へ行き、「パスワードとアカウント」を選択し、「WebサイトとAppのパスワード」をタップします。
「パスワードの自動入力」が有効であるかを確認してください。
iOS 10または11での操作
「設定」に進み、「Safari」を選び、「自動入力」をタップします。
「パスワードの自動入力」が有効であるか確認してください。
もしまだアカウントやパスワードの情報が保存されていなければ、手動で追加する必要があります。
「設定」>「パスワード」画面で、右上の「+」をタップし、該当するサイトのURLやアカウント、パスワード情報を入力してください。
iPhoneでパスワードが保存できない主な理由
iPhoneでパスワードの保存ができない主な理由は二つあります。
自動保存の設定がされていないこと。
プライベートブラウズモードが有効になっていること。
パスワードを自動的に記録する設定がされていない場合
パスワードを自動で記録したり、入力させるためには、適切な設定を行う必要があります。
設定方法は以下の通りです。(iOS12以降対象)
1.「設定」アプリを開きます。
2.iOS12からiOS13の場合は「パスワードとアカウント」を、それ以外は「パスワード」を選択します。
3.「Touch ID」、「Face ID」、またはパスコードを使ってデバイスのロックを解除します。
4.「パスワードの自動入力」を選びます。
5.「パスワードの自動入力」機能をオンにします。
これで、パスワードの自動記録及び入力が設定されます。
プライベートモードを使用している場合
プライベートモードを使用していると、閲覧履歴は保存されず、パスワードも自動で記録されません。
現在のブラウザがプライベートモードになっているかどうか、確認してみましょう。
確認方法は以下のとおりです。(iOSのバージョンによって手順が異なる場合があります)
1.Safariを開き、画面右下にあるタブアイコンをタップします。
2.表示されたタブの数をタップし、「タブグループ」のリストを表示させます。
3.「プライベート」が選択されている場合は、プライベートモードを使用しています。
通常の閲覧モードに戻るには、「タブグループ」の中から通常のタブを選び直してください。
iPhoneにパスワードを手動で追加する方法
iPhoneに新しいパスワードを手動で追加する方法は、自動保存機能を利用せずに以下の手順で行います。
1. 「設定」アプリを開きます。
2. 「パスワード」セクションを選択します。
3. 「Touch ID」、「Face ID」、またはパスコードを使って、デバイスのロックを解除します。
4. 画面の右上にある「+」アイコンをタップします。
5. 「Webサイト」、「ユーザ名」、「パスワード」の各フィールドに情報を入力します。
6. 「完了」ボタンを押します。
これらの手順を踏むことで、新規のパスワードをiPhoneに手動で保存することができます。
iPhoneでパスワードの自動生成ができない場合
iPhoneには、強固なパスワードを自動で生成して、ユーザーが手間をかけずに済む機能が搭載されています。
この自動生成機能は、毎回パスワードを考える手間を省くだけでなく、複数のアプリケーションで同じパスワードを使うリスクを避けることができるため、大変便利です。
しかし、この機能が動作しない、またはパスワードの自動生成が行えない場合は、iCloudキーチェーン機能を有効にする必要があります。
以下の手順に従って、設定の確認を行ってください。
1. 「設定」アプリを開きます。
2. 「セキュリティ」を選択します。
3. 「Touch ID」、「Face ID」、または「パスコード」を使ってデバイスのロックを解除します。
4. 「パスワードの自動記入」を選びます。
5. 「パスワードの自動記入」が「オン」に設定されているかを確認し、さらに「iCloudキーチェーン」が選択されていることを確かめます。
iCloudキーチェーンは、ユーザーのIDやパスワード、クレジットカード情報を安全に保存し、他のデバイス間で同期する機能を提供します。
これにより、新しいデバイスへの切り替えもスムーズに行うことができます。
セキュリティを気にされる方もいるかと思いますが、保存された情報はすべて暗号化されており、設定されたパスコードを知らない限り、Appleのスタッフであってもアクセスすることはできません。
まとめ
iPhoneでのパスワードの自動保存と自動記入機能は、日常使用において非常に便利です。
手動でパスワードを入力する手間を省くことができますし、セキュリティ面でもiCloudキーチェーンに情報を保存することが推奨されています。
この設定方法は、効率的かつ安全な使用を実現するためにお勧めします。