結婚式への出席は、何を着ていくべきか案外悩ましいものです。
「結婚式の招待を受けたけれど、どういったスタイルが良いのだろう？」
「避けるべき服装はあるのだろうか？」
と考える方も少なくありません。
特別な日だからこそ、洗練された装いで臨みたいと望む方も多いでしょう。
本稿では、50代の男性が結婚式に参加する際の適切な装いについて詳しくご紹介します。
結婚式でのおしゃれを目指す方はぜひ参考にしてください。
50代男性の結婚式の服装は、立場に応じて変わる
結婚式における服装は、年齢や性別だけでなく、その人の役割によっても変わります。
特に50代の男性の場合、その違いははっきりしています。
それでは、立場別に適切な服装を見ていきましょう。
新郎新婦の父親の場合
結婚式が午前中から18時（冬は17時）までの場合は、「モーニングコート」を選ぶことが一般的です。
夜に開催される場合は、燕尾服やタキシードのような夜の正装が適しています。
一方、快適さを重視するなら、スーツを選ぶのも一つの手ですが、カジュアルすぎないよう注意が必要です。
スーツを選ぶ際には、結婚式にふさわしい黒や白、グレーなどのネクタイやベストでコーディネートすることをお勧めします。
家族として参加する場合
家族として参加する場合も、新郎新婦の父親の場合と大差はありません。
モーニングコートやタキシード、ブラックスーツなどが無難な選択とされます。
ただし、これらは基本的なガイドラインに過ぎず、結婚式の場所や雰囲気を考慮して選択することが大切です。
友人や同僚について
通常、選ぶべきはブラックスーツです。
結婚式の場所や雰囲気に関わらず、ブラックスーツは安全な選択肢です。
ただし、正式なブラックスーツとビジネス用の黒スーツには、大きな違いがあることに注意してください。
選ぶ際には、この点に気をつけましょう。
上司が部下の結婚式に出席する場合
上司が部下の結婚式に出席する際には、企業代表としてのイメージが関わってくるため、服装選びは慎重に行う必要があります。
このような場合には、準礼装が推奨されます。
さらに、格式を重んじる結婚式で、昼間に実施される場合は、「ディレクターズスーツ」の選択も考えられます。
ただし、新郎や新婦の父がディレクターズスーツを着用することもあるので、事前に確認することを忘れないでください。
50代男性の結婚式でのネクタイについて
スーツに関しては、多くの方が一般的な理解を持っているかと思いますが、ネクタイ選びで悩む方も少なくありません。
色や柄、スタイルには、どのようなルールがあるのでしょうか？
こちらで解説します。
季節感を取り入れるのも良い
季節に合わせてネクタイの色を選ぶことも、一つの方法です！
春はピンクやその他の淡色、夏は清涼感のあるブルー、秋はオレンジやゴールド、冬は落ち着いた色がおすすめです。
「白」や「シルバー」などの基本色以外に、季節に合わせて選ぶのも楽しいですね。
蝶ネクタイを取り入れてスタイリッシュに
結婚式での蝶ネクタイ着用は、新郎だけの特権と考えている方がいるかもしれませんが、実はゲストでも蝶ネクタイを楽しむことができます。
蝶ネクタイは普通のネクタイよりも華やかで、ファッション性が高いというメリットがあります。
さらに、普段ネクタイでは避けがちな「黒」も、蝶ネクタイであれば問題なく着用できます。
派手な色や柄は控えめに
黒や強調しすぎる派手な柄、アニマル柄など、喪服を想起させる色や柄は結婚式には不向きです。
選ぶ際はこれらを避けるようにしましょう。
50代男性の結婚式服装、ベストは必須？
結婚式に出席する際、ベストの着用が必要かどうか、男性なら誰しもが一度は悩むかもしれません。
ベストを着用することは、もちろん問題ありません。ここで、ベストの着用がもたらす効果についてご紹介します。
ベストでフォーマル感アップ
ベストをプラスするだけで、装いが一層フォーマルに変わります。
スーツと合わせることで、より華やかで品格のあるスタイルが完成するのです。
スタイルアップの効果も
ベストを着用すると、見た目にもスリムな効果があります。
特に、お腹周りをスッキリ見せつつ、胸元のV字ラインがスタイルを良く見せてくれます。
細身の方は浅めのVゾーンのベスト、がっしりした体型の方は深めのVゾーンのベストを選ぶことで、よりスマートな印象になります。
結婚式の服装は靴下にも気を配ろう
細かい部分かもしれませんが、結婚式の服装では靴下にも気を配ることが重要です。
パンツやスラックスの裾に隠れて見えないからと油断しがちですが、意外と足元や靴下は目に留まるポイントです。
また、式のスタイルによっては靴を脱ぐ場面もあります。
ここでは、靴下選びのポイントをお伝えします。
一般的には黒が基本
靴下の色についてですが、一般的には黒が基本です。
黒い靴を履くことが多いため、靴に合わせて靴下も黒にする方が多いです。
足元に一体感が生まれ、見栄えも良くなり、印象も良くなります。
スーツの色に合わせて、グレーやネイビーの靴下を履くのもOKです。
ミドル丈なら素肌が見えにくい
黒の靴下といっても、さまざまな長さがありますが、足首など素肌が見えてしまうと印象が良くありません。
ミドル丈の靴下なら、歩いたり脚を組んでも素肌が見えません。
そのため、結婚式ではミドル丈の靴下が推奨されています！
結婚式の服装（50代・男性）のワイシャツの選び方
結婚式で男性が着るワイシャツの選び方ですが、基本は「白」で、柄のない「無地」のものがベストです。
白いワイシャツを着ることで、ダークカラーのスーツとのコントラストが非常によく、スーツを引き立てる効果があります。
また、色以外では、爽やかな印象を与える「サックスブルー」と呼ばれる淡い青色もOKです。
さらに注意したいのが襟の形です。
結婚式に最もふさわしいとされるのは「レギュラーカラー」です。
レギュラーカラーとは、襟の開き具合や長さが最も標準的な襟のことを指します。
「色・無地・襟」この3点に気をつけてワイシャツを選ぶようにしましょう！
結婚式の服装で50代男性のダブルスーツはもう古い？
50代の男性が結婚式に出席する際、ダブルスーツはもう古いという声を聞くことがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
ここでは、ダブルスーツとシングルスーツの格式や印象の違いについてご紹介します。
ダブルとシングルの格式に差はない
結論から言うと、ダブルスーツとシングルスーツの格式は同じです。
そのため、結婚式でもダブルスーツ、シングルスーツどちらを着ても問題ありません。
ダブルスーツは前合わせが深く、ベストを着ても見えません。
そのため、ベストを着たい場合はシングルスーツを選ぶことが多いです。
ダブルスーツは年配っぽい印象も？
ダブルスーツはシングルスーツと比べると、重厚感のあるシルエットになりがちです。
そのため、「年配っぽい」という意見があるのも事実です。
シャープな印象を与えたい場合はシングルスーツがおすすめです。
ただし、近年ではタイトでスマートなシルエットのダブルスーツも登場しています。
自分に合ったスーツを見つけるために、いろいろ試してみてくださいね。
姪の結婚式、50代男性はどんな服装がベスト？
姪の結婚式に招待され、50代の叔父としてどんな服装で出席すれば良いか悩む方も多いでしょう。
ここでは、出席時のマナーについてご紹介します。
甥っ子姪っ子の両親より目立たないようにする
意外と知られていないかもしれませんが、新郎新婦の両親よりも目立たない服装にすることが大切です。
叔父として、新郎新婦の両親よりも格式の高い服装をするのは避けましょう。
甥っ子姪っ子の両親よりも格式の高い服装にならないよう、ブラックスーツなどの準礼装をおすすめします。
家族としてゲストを迎え入れる役割
叔父が参加する際には、家族の一員としてゲストのお迎えを担当します。
ゲストに比べて、よりフォーマルな装いが求められます。
家族の服装エチケットでは、フォーマルスタイルが基本とされています。
正装に加えて、シャツやアクセサリー選びにおいても派手すぎないよう配慮することが大切です。
50代男性の結婚式服装に関するよくある質問
50代の男性が結婚式で着るべき服装は？
無難な選択としてブラックスーツが多く選ばれますが、50代の成熟した男性には、ダークカラーのネイビーも推奨されています。
これにより、知的な印象を与えることが可能です。
結婚式に男性が着用すべきものは？
どんな時間帯でも適した略礼装のブラックスーツが推奨されます。
結婚式では、主賓から一般ゲストまで幅広く選ばれています。
結婚式で叔父が着るべきスーツは？
叔父も基本的にはマナーとしてスーツを着用することが期待されます。
結婚式における男性親族の服装は？
モーニングコートやタキシード、ブラックスーツなどが適切とされています。
50代男性の結婚式の服装のまとめ
これまでに、50代男性が結婚式に着用する服装について解説しました。
性別や年齢が同じでも、その立場に応じた適切な服装を選ぶことがマナーです。
シチュエーションに合わせて、適切な装いで結婚式に臨むようにしましょう。